岩接着DKボンド工法が採用される顕著な事例
様々な課題を解決することが出来ます!
比較される対策工の概要と課題(落石防護工を主体とした場合)
対策工 | ①除去工 | ②グランドアンカー工 (ロックボルト工) |
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概要 |
○不安定な浮石・転石を直接的に除去する方法。 |
○大規模な不安定岩盤が起動しない様に基盤に定着させる方法。 |
対策工① 課題
斜面が急峻で上方に有る場合、施工時の安全施工が困難である。浮石は除去後の背面が不安定化する恐れもある為、別途処理が必要となる場合がある。
解決策
DKボンド工法は、不安定な岩塊を安定した基岩と接着一体化させて安定させます。岩塊に振動を与える作業は無く、施工の安全性も優れています。
対策工② 課題
ボーリングマシンを使用する為、資機材運搬の仮設備が大掛かりとなり、施工性や用地取得に課題がある。山間部(奥地)での施工は困難となる場合が多い。
解決策
DKボンド工法は資機材が軽量で人力作業が主体。単管による簡易的な足場と、ロープ足場を使用して施工が可能である。
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岩接着DKボンド工法の性能と特徴、構造とは?
- 約40年、3,000件を超える施工実績を持つ信頼の工法。
- 施工跡が目立たなく景観保護に最適。
- 不安定化した岩塊を地山と一体化させ落石を防止します。
不安定な岩塊を、接着材(DKボンドモルタル)を用い、安定した基岩に接着させて一体化させ、安定化を図る工法です。全国46の都道府県で3,000件を超える施工実績を有しており、信頼のある工法です。
また施工跡が目立たないため、景勝地や国立・国定公園内などで多く採用されています。
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材料
DKボンドモルタルの材料は、DKハイエマルション(高分子樹脂接着増強剤)、DKボンド+P(無機質粉体)及び水です。
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現場配合
[目地配合] 水:DKボンド゙+P = 3:20
水(DKボンド+P 1袋当り 3.0リットル=3kg)とDKボンド+P(1袋 20kg)
[注入配合] DKハイエマルション:水:DKボンド+P = 0.75:5:20
DKハイエマルション (DKボンド+P 1袋当り 0.75リットル)×4=3.0リットル(3kg)
水 (DKボンド+P 1袋当り 5.0リットル)×4=20.0リットル(20kg)
DKボンド+P (1袋 20kg)×4=80kg
DKボンド工法の特徴
岩接着工 標準断面図
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清掃並びに水洗い工
亀裂に沿って、土砂・木の根・苔などをワイヤーブラシ等で取り除きます。亀裂面を高圧洗浄機などで清掃します。
(この作業は危険度の高い作業ですので熟練した作業員によって慎重に行います。) -
DKボンド目地工(亀裂部分)
当工法の特色は目地モルタルの施工にあります。手作業で丁寧に目地モルタルを擦りつけるように施工することで岩塊は完全に一体化します。幅の広い亀裂には現地石片や購入石材を挟み込んで使用します。
(一般的な吹付工法や注入工法とは異なります。) -
DKボンド注入工
オーバーハング箇所では根固め(石積)工の施工を行います。現地石片や購入石材を用い目地モルタルと交互に積上げます。石積み工の奥行きは20㎝を標準とし、内部には注入モルタルを流し込みます。
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DKボンド目地工(オーバーハング箇所)
目地施工時に設けておく注入孔より注入用モルタルを自然流下で流し込みます。
注入機械は道路脇や作業構台上に設置します。注入量の管理は流量計により行います。
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岩接着DKボンド工法の耐久性は?
素材と耐用年数
- DKボンド+P
普通ポルトランドセメントと骨材=硅砂を主体として、高分子樹脂接着増強剤の粉末等を混入した、特殊セメントです。 - DKハイエマルジョン
高分子樹脂接着増強剤の水溶液で接着増強剤です。 - 初期の施行から約40年を経過しており、今日に至るまで変状が見られない為、耐久性は50年以上と推測されます。
- 景観保全を考慮しなければならない箇所において土粉(岩粉)を表面に接着することも可能です。
施工性および維持管理性
◎使用する資機材は軽量の為、モノレールや簡易ケーブルクレーンにて運搬が可能です。
単管による簡易的な作業構台と、作業足場による施工となります。
◎基本的には必要ありません。
阪神・淡路大震災、東日本大震災の後、被災地域付近の追跡調査を行った際も異常は見られませんでした。